富士額
2011.04.0119:00
/
台湾豫劇団
-
-
2011/04/01 19:00
~ 2011/04/01 21:00
-
本劇は台湾豫劇団の2003年《曹公外傳》に続き、二つ目の台湾本土の物語を題材にした作品です。脚本は劉慧芬で、王瓊玲の同名小説《美人尖》を改編したものです。嘉義県梅山郷の山荘風景を背景に、「美人尖」と呼ばれる高い額の主人公「阿嫌」を描いています。「阿嫌」は小さい頃から「旺夫家、積財寶(夫の運気を上げて、財を成す)」と人々に羨望されてきました。ところが、16歳の時李家に嫁いでからは、「美人尖」が悪運を招く呪われた「額頭叉」になってしまいます。ここから彼女の紆余曲折と苦しみ、運命に立ち向かう人生が始まります。
本劇はベルリン、カンヌ、東京映画祭など多くの賞を獲得した著名な演出家林正盛が国を超えて指導した作品で、彼の熟練した映像処理技法が冴えわたります。劇中の各場面の間に劇団員が自ら演出した写実映像が挿入され、幾重にも重なった映像が舞台背景にまで拡張されており、虚と実が交錯する効果を演出しています。
原作者王瓊玲は、小説を書く際に直観的に台湾豫劇の皇后王海玲をイメージしたと話しています。それはまさに物語の中で何度打ちのめされても負けずに人生に立ち向かう阿嫌その人の姿でした。
劇中では王海玲と「小生反串老旦」の朱海珊との間に、素晴らしい嫁姑の戦いが繰り広げられます。豫劇はトーンの高い激昂したオペラを使って、濃厚でぼくとつとした劇中人物をうまく表現しているのです。
主題 |
戯曲 |
種類 |
豫劇 |
作品英語名称 |
The Widow’s Peak |
上演団体 |
台湾豫劇団 |
スタッフ |
芸術総監督:韋國泰、小説原作:王瓊玲、編劇:劉慧芬、演出:林正盛、技術指導:殷青群、音楽:白玉文、音楽/BGM:張廷營、舞台美術:王孟超、照明:黃祖延、衣装:邱聖峰、映像マルチメディア:王奕盛 |
字幕 |
中国語、英語 |
初演 |
2011年4月1日
|
上演場所 |
城市舞台、台北 |
上演時間 |
152分 |
映像提供 |
国立伝統芸術センター、台湾豫劇団 |
その他の代表作品 |
約/束 、花嫁巫娘、巾幗・華麗緣、劉姥姥
|